初冬の冷たい風が街角を包む11月。勤労感謝の日や年賀状の準備に加え、紅葉やイルミネーションが広がります。そんな季節の節目に、低所得の年金受給者を支える制度があります。

令和7年度(2025年度)の「年金生活者支援給付金」は、所得要件などを満たす老齢・障害・遺族年金受給者に対して、給付基準額が月額5450円(障害年金1級は月額6813円)へと改定されました。前年度比+2.7%の増額です。

給付金の次回振込は原則、偶数月の15日(例:12月分支給は10~11月分を12月15日に振込)となっています。ただし、支給対象となるには「認定請求」の手続きが必要であり、新たに対象となる方は請求をしなければ支給されません。

この記事では、給付金の支給要件や2025年度の給付額、申請手続きまでをわかりやすく解説します。

1. 年金に上乗せして受け取れる「年金生活者支援給付金」ってなに?

「年金生活者支援給付金」は、基礎年金を受給している人が、一定の所得基準などの条件を満たしている場合に、年金に上乗せして受け取れる給付制度です。

受給している年金の種類に応じて、「老齢」「障害」「遺族」の各給付金が設けられています。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金