1.2 年金請求書に必要事項を記入する

記載内容が正しいことが確認できたら、次は必要事項の記入をしていきます。

出所:日本年金機構「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」

記入例が同封されているため、記入例を参考に正確に記入を行いましょう。書き損じや紛失が起こった場合も、日本年金機構のホームページから請求書のダウンロードが可能です。

重要な書類ですから、記入例を参考に落ち着いて記入してきましょう。

1.3 年金請求書を提出する

最後は提出です。提出は郵送か、近くの年金事務所に持参のどちらかで行います。なるべく早く提出したいところですが、請求できるのは「受給開始年齢の誕生日の前日以降」である点に注意が必要です。

しばらく自宅で保管してのちに、忘れず提出をする必要があります。提出後は不備が無ければ年金証書と年金決定通知書が届き、その約50日後から実際の支給が開始されます。

2. 年金請求書の注意点

年金請求書の記載方法は先ほど述べた通りですが、その他ご注意いただきたい点も紹介しておきます。

2.1 年金請求書が届かないケースはどうする?

年金請求書は誕生日の3ヶ月前に届くスケジュールとなっていますが、中には届かないケースもあるようです。

例えば登録の住所が間違っていることなどが考えられるため、請求書が届かない場合はすぐに最寄りの年金事務所等に問い合わせましょう。

2.2 65歳より前に請求書が届くこともある?

公的年金の支給は原則として65歳からですが、生年月日や加入状況によっては65歳より前に受け取れる方もいます。

特別支給の老齢厚生年金といい、該当する方には65歳を待たずに年金請求書が届きます。

年金事務所から送られる書類には必ず内容を確認しましょう。

2.2 年金請求を忘れるとどうなる?「時効」とは

年金を受け取る権利(基本権)は、「権利が発生してから5年を経過したとき時効により消滅する」と定められています。(国民年金法第102条第1項・厚生年金保険法第92条第1項)

年金の支給を忘れる方は少ないですが、もしも請求しないとなると大変です。こちらも届く書類を確認していれば防げることなので、届く書類はしっかりと確認していきましょう。