2. 【富裕層】1億円以上の資産家が増加

冒頭でも申し上げたとおり、「富裕層」は増加しています。

出所:「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

2011年の富裕層の世帯数は「76万世帯」でしたが、2021年には「139万5000世帯」と2倍弱も増加しています。

2019年から2021年の3年間で、準富裕層の世帯数が16万4000世帯減少し、富裕層の世帯数が15万5000世帯増加していることから、準富裕層から富裕層に仲間入りした世帯が一定数いることが読み取れます。

コツコツと資産を増やしていくことで、一歩ずつ富裕層に近づいていけるのだと感じますね。

では、富裕層はどんな風に資産を増やしているのでしょうか。資産運用の効果が大きいことはたしかですが、そこに至るまでにある程度の資産を用意する必要がありますよね。

資産を上手に育てる富裕層から、お金に対するマインドや行動を学んでいきましょう。

3. 富裕層に共通するマインド「倹約」について

「富裕層」といっても、さまざまな方がいますが、筆者が出会った多くの富裕層たちは、お金の使い方に計画性があるという印象があります。

無駄なモノにはお金をつかわない「倹約」という言葉がピッタリではないでしょうか。必要なモノも含めて削る「節約」とは違って、 「倹約」は無駄なモノ以外にはしっかりお金を使うためストレスが生まれにくいと考えられます。

富裕層は、お金を使うべきタイミングや使うべきモノやサービスに、しっかりと計画性を持ってストイックに実行される傾向が強いようです。

つまり、「何にお金を使うのか」という目的をはっきりさせているのが富裕層のお金の使い方といえるでしょう。