配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。
株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。
よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。
今回はソニーグループ(6758)について、配当金やと株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. ソニーグループ(6758)の配当金のリターンはいくらか
ソニーグループの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当」と「2023年3月期の期末配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年6月30日
- 株式の取得価格:1万1095円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:35円
- 2023年3月期・期末配当:40円
- 100株ベースの配当金のリターン:7500円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. ソニーグループの株主優待のリターンはいくらか
ソニーグループは決算期(2023年3月期)現在、100株以上保有する株主に、ソニーの公式通販サイト「ソニーストア」とソニーストアの各店舗、地域店で使える割引用の電子クーポンを提供しています。
AV商品は15%オフ、VAIO本体は5%オフとなります。
例えば、ソニー製の液晶テレビ「BRAVIA・X85Kシリーズ」をソニーストアで見ると、17万6000円~となっており、この場合、割引額は2万6400円となります。
そのため、優待リターンは2万6400円です。