65歳から受け取ることになる「老齢年金」は、1か月ごとに支払われるのではなく、2か月ごとに支払われることはご存知でしょうか。
もし年金だけで暮らす場合、現役時代のように毎月給料が振り込まれるわけではないため、最初は戸惑うかもしれません。
さらに、年金からは健康保険料や介護保険料なども天引きされるため、実際に振込まれる年金額は、思っていたよりも少なくなります。
今回の記事では、年金支給の振込みスケジュールをまず解説します。65歳以上の方の生活実態を確認してみましょう。
1. 年金支給は2か月に1回だけ!7月は年金支給なし
65歳以上にもらうことになる老齢基礎年金や老齢厚生年金は、年に6回(偶数月)の15日に支払われます。
もし、15日が土日または祝日であれば、その直前の平日に支払われます。
各支払月に支払われる年金には、その前月までの2か月分がまとまっています。
実際の年金の支払いスケジュールを以下で確認してみましょう。
1.1 年金の年間6回の支払いスケジュール
- 2月支払い(12月/1月分)
- 4月支払い(2月/3月分)
- 6月支払い(4月/5月分)
- 8月支払い(6月/7月分)
- 10月支払い(8月/9月分)
- 12月支払い(10月/11月分)
たとえば6月に支払われる年金は、4月分、5月分が対象になり、7月は年金支給がありません。
8月に6月分、7月分がまとめて支払われることになります。
2. 年金から介護保険料・国民健康保険料(税)などが天引きされる
老齢年金からは、介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税・所得税の各種保険料や税金が天引きされます。
国民健康保険料は、75歳未満の方が対象になり、後期高齢者医療保険料は75歳以上の方が対象になります。
なお、65歳以上も働き続けていて、会社の健康保険・厚生年金保険に加入している方は、年金からではなく、今まで通り給与から天引きされます。
実際の手取り額は、自宅に届く「年金振込通知書」で確認しておきましょう。