この6月、夏のボーナスが支給される会社もあるでしょう。

しかし中小・零細企業を対象とした実態調査によると、そもそも支給予定の会社は31.3%とのことです。

調査結果の詳細や、ボーナスが高い業界について見ていきましょう。

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夏のボーナス「支給済/支給予定」は31.3%のみ

株式会社フリーウェイジャパンが実施した「2023年度 夏のボーナス実態調査」によると、夏のボーナスを支給済/支給予定は31.3%となりました。

昨年の夏よりも11.7%の減少です。

出所:フリーウェイジャパン調べ

支給額をたずねる質問において、回答は「10万円~20万円」「50万円~60万円」がそれぞれ20%で多い結果になりました。

出所:フリーウェイジャパン調べ

回答者の平均額は44万1000円です。

昨年より増加した企業は44.4%で、減少は16.7%にとどまるようです。

ボーナスが高い業界とは

ではボーナスが高い傾向にある業界とは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

厚生労働省「労働統計要覧」より見ていきます。

2020年の夏季賞与をみると、30人以上の事業所の全体平均は43万8800円。先程の調査とほぼ同じ金額となりました。

業界別に見ると、平均が50万円を超える業界は次のとおりです。

  • 鉱業,採石業,砂利採取業:76万8300円
  • 建設業:75万5200円
  • 製造業:54万4800円
  • 電気・ガス・熱供給・水道業:83万2300円
  • 情報通信業:72万1400円
  • 金融業,保険業:71万2100円
  • 学術研究,専門・技術サービス業:78万1100円
  • 教育,学習支援業:58万2700円

年度によって多少の増減はありますが、傾向は同じようです。

とくに「電気・ガス・熱供給・水道業」は2018年度の調査でも80万円近くとなっており、5人以上規模の事業所でも高い水準です。

国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」においても、業種別の平均給与として最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」となっています。

出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」

全体の平均年収は443万円ですが、「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均は766万円。

もちろん事業所や勤務年数、個々の能力によって差はあるものの、ある程度の金額は期待できそうです。