これからマイホームを建てようと計画している方の中には、木造と鉄骨造のどちらにすべきか悩んでいる方も多いと思います。
住宅の内外装や設備などは築年数の経過と共にリフォームで一新することが可能ですが、構造は建ててから変更することができません。
株式会社AZWAYが2023年6月12日に公表した「【家を建てて1番良かったことランキング】男女500人アンケート調査」によると、マイホームに対する満足度は70%〜90%の人が多く、全体の74.8%を占めています。
マイホームに満足するためには、それぞれのメリットとデメリット、建築コストなどを事前に良く理解して、建物の構造を選択する必要があります。
そこでこの記事では木造と鉄骨造のそれぞれのメリット・デメリットを紹介すると共に、鉄骨造の建物にはシロアリの被害が発生しないのかどうかを併せて解説します。
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木造住宅の特徴
木造住宅とは、柱や梁、土台、小屋組といった建物の主要な部分に木材が使われている住宅のことをいいます。
古来より我が国の建築物に採用されてきた構造形式であり、現在でも住宅の代表的な構造となっていて、2018年の総務省の統計データによると国内の一戸建て住宅の9割以上を木造住宅が占めています。(防火木造含む)
そして木造には大きく分類すると、木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)があります。
●木造住宅のメリット3つ
木造住宅には主に次のようなメリットがあります。
- 建築費用を抑えることができる
木造は材料費が比較的安価なため、建築コストを抑えられるというメリットがあります。
また軽量なため、基礎工事も安価になります。
- 断熱性、調湿性が高い
木材は熱が伝わりにくく、調湿性が高いという特徴があります。
そのため湿度が高くて1年の中で寒暖差が大きい日本の風土においては、季節を通じて過ごしやすいといえます。
- 火災が発生しても倒壊しにくい
木材は熱伝導率が低く、内部まで燃えるのに時間がかかります。
そのため火災が起きても構造体の中心部が残るので、倒壊しにくいという特徴があります。