●鉄骨造住宅のデメリット3つ
一方、鉄骨造住宅には次のようなデメリットがあります。
- 価格が高くなる傾向がある
鉄骨の調達コストが高く、木造住宅よりも重量があるので地盤改良や基礎工事にかかるコストも木造より高くなる傾向があります。
- 施工可能な業者が少ない
鉄骨、鋼材の加工には工場や設備が不可欠になります。
そのため全国展開しているような大手ハウスメーカーや限られた住宅会社しか取り扱うことができません。
- 火災で倒壊する恐れがある
鉄は高温に弱いという性質があるので、火災が発生すると木造住宅よりも家屋が倒壊するまでの時間が短いといわれています。
鉄骨造でもシロアリ被害が発生することがある
木造住宅は「シロアリ被害に注意が必要!」と良くいわれていますが、実はシロアリ被害は鉄骨造の住宅でも数多く発生しています。
したがって、基礎や外壁に亀裂や建物内部への侵入口がある場合には注意が必要です。
シロアリは特に木造住宅だけを選んで建物内に侵入している訳ではありません。
鉄骨造の住宅であっても、玄関や床下などにはシロアリの餌となる木材や断熱材が数多く使用されています。
さらに湿気が多い場合にはシロアリにとって快適な環境となってしまうので、建物の構造にかかわらず定期的にシロアリ防除工事を行う必要があります。
木造住宅と鉄骨造住宅のまとめ
木造住宅と鉄骨造住宅にはそれぞれにメリットとデメリットがあり、建築コストも異なるので、それらを十分理解した上で具体的な建築計画を立てることが大切です。
また建築基準法に則って建築すれば耐震性や耐火性などにもそれほど大きな差は生じないので、何を優先するのかを良く考えた上でベストな工法を選択すると良いでしょう。
参考資料
亀田 融