3.【厚生年金】独身や共働き世帯の平均月額はいくらか

モデルケースとは異なるパターンとして、共働き世帯や単身世帯についても見ていきましょう。

3.1「厚生年金の平均月額」独身の場合

こちらは全体平均が目安となるため14万3965円が基本ラインです。男女差についても、結婚・出産などで働き方の変化がないと想定すると、やはり14万3965円が目安となるでしょう。

3.2「厚生年金の平均月額」共働き世帯の場合

共働き世帯の場合には、配偶者の年金種類によって差が出ます。配偶者が国民年金に加入している場合には、モデル世帯の22万円ほどが目安となります。

お互いに厚生年金に加入している場合にはそれぞれの受給平均、男性平均16万3380円と女性平均10万4686円を足した26万8066円を目安とすると良いでしょう。

しかし、厚生年金は受給額に個人差が出るため世帯の見込み額は「ねんきん定期便」などで確認しておくことをおすすめします。

4. まとめにかえて

ここまで厚生年金の受給額などをパターン別に確認しました。

厚生年金は「手厚い」と聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、国民年金に上乗せして支給されることから手厚さを感じるものの、ゆとりある老後を過ごせるほどの金額をもらえるわけではなさそうです。

また、厚生年金だけで老後を過ごせるかどうかは、個々の生活水準によっても違うため、多い・少ないといった感じ方もさまざまあるでしょう。

いずれにしても、老後の年金収入を想定しておく必要があります。ねんきん定期便やねんきんネットで確認し、足りない分についてはそれを補うための資産を準備しなければいけません。

長い老後生活が待っています。早いうちから準備や対策をして快適なセカンドライフを送りたいものですね。

参考資料

徳原 龍裕