【香りで自宅のQOLを向上!】生活リズムを香りで管理する

香りと記憶は密接に関係しています。これを利用して生活リズムを整えることも可能。例えば早朝の香り、仕事の香り、休息の香り、睡眠の香りと生活と香りを紐づけます。Scentee Machina Quattroで4つの香りを同時にセットしておいて、時間帯で自動的に切り替わるようにするんです。

画像元:Scentee公式サイト

途中、香らない時間を設けて香りがリセットできるのもIoTディフューザーならではの便利なところ。HueなどのIoT照明やIKEAのIoTロールカーテンなども組み合わせると、

  • 朝自動でカーテンが開き、早朝の香りがする
  • 仕事が始まると集中できる照明と香りになる
  • 夕方カーテンが閉まり、徐々に香りがリラックスできるものになる。照明も暖色系に
  • 22時を過ぎると睡眠の香りがしだして照明は間接照明だけになる

というような室内演出が可能になります。照明でサーカディアンリズム(生活習慣リズム)を整えるという話はよく聞きますが、香りも組み合わせることで一層メリハリのついた生活を送れそうです。

画像元:Adobe Stock - elenabsl

【香りで自宅のQOLを向上!】ランニングコストだけが課題

デメリットはやはりランニングコストが高いところ。オフィスや店舗で使うなら経費としてそこまで問題視されないと思いますが、ボトル1本が8000円~1万5000円程度するので、毎日24時間つけっぱなしだと一般家庭で使うのは厳しいと思います。

筆者撮影

そこで私が提案したいのは、寝る前の30分や出発前の30分、来客時だけなどスポット的に使う方法。IoT製品だという利点をフルに活用してその時間だけオンになるようにします。これならランニングコストを抑えつつ家庭でも使えますね。

無臭空間を毎回作っておくのも良い方法です。ハル・インダストリが最近発売したエアソフィアSDという消臭機を使えば、普段自宅が無臭の状態を保てます。

画像元:ハル・インダストリ、エアソフィアSDカタログ

これによって嗅覚がリセットされて、スポットで香りを出した時により強く香りを感じられる効果があります。自宅の壁や家具に染み込んだ含浸臭とアロマが混ざるとせっかくの良い香りが半減してしまうので、この無臭化をしておくのはそういう意味でもおすすめです。

IoTで香りを管理できるからこそ、これまでの「香らせっぱなし」という状況を見直せます。自分の生活に香りを積極的に取り入れる実験は今後もしていきたいと思っています。

参考資料

木村 ヒデノリ