中古住宅の内見時に確認すべきポイント8選
内見時に必ず確認すべきポイントは次の8つです。
1. 部屋の向きと日当たり
部屋の向きや日当たりは、購入後にリフォームしても容易に改善することができません。
また時間帯によっても日当たりの状態が変わるので、部屋の向きを方位磁石で確かめ、日当たりが十分に確保できているかどうかをチェックします。
2. 風通し、騒音、眺望
風通しを確保するためには、窓の数や位置が非常に重要になります。
風通しが悪いと湿気がこもって不快になるばかりでなく、家が傷みやすくなってしまいます。
内見の際には窓を開けて必ず風通しを確認すると共に、外部の騒音や窓からの眺望、隣家との距離なども必ずチェックしておきましょう。
3. 室内の臭いや汚れ
臭いは実際に現地で確認しなければわかりません。
室内にカビ臭さや異臭が発生していたら、湿気で家が傷んでいたりシロアリの食害を受けていたりする恐れがあります。
またタバコのヤニやペットの臭いは簡単には除去することができません。
さらに天井や壁に染みがある場合には、雨漏りしている可能性があるので要注意です。
4. 漏水の有無
給水管が水漏れしているかどうかは、水道メーターを確認することでチェックできます。
家にあるすべての蛇口を閉めて水道メーターのパイロット(小さなコマ上のもの)が動いていたら、どこかから水が漏れていることがわかります。
またキッチンや洗面化粧台の下にある配管なども、扉を開けて漏水が発生していないかどうかを確認しておくと良いでしょう。
5. 床や柱の傾き
床が水平かどうかは、スリッパを履かずに裸足で室内を歩くと気付きやすくなります。
またビー玉を転がして確認したり、水平器を当てて確認したりする方法もあります。
傾きが発生するのにはさまざまな原因があるので、不同沈下が不安であれば、専門家に依頼して住宅診断を行うことをおすすめします。
6. 点検口の有無
天井点検口や床下点検口の有無は必ず確認しておきましょう。
点検口がない場合には床下や小屋裏のチェックができないので、今後のメンテナンスに支障をきたすばかりでなく、今まで点検やメンテナンスが行き届いていないことが予想されます。
7. 外壁や基礎
外壁や基礎にひび割れが発生していないかどうかをチェックします。
著しいひび割れが数多く発生している場合には、建物の強度低下の恐れがあるので、専門家に診断を依頼した方が良いでしょう。
8. 屋根や軒裏
屋根については瓦などの屋根材のズレや破損、軒裏については水染みや塗装の剥がれなどがないかどうかを確認しておきましょう。
雨漏りの発生につながる部分なので、確認できる範囲で良いのでしっかりとチェックしておくことが大切です。
中古住宅で確認したいポイントまとめ
内見時に必ず確認すべき8つの項目を紹介しました。
購入判断に迷っている場合や、購入後に大規模なリノベーションを考えている場合には、専門家に内見の同行を依頼することも検討しましょう。
そうすることで適切なアドバイスを受けることができます。
また内見の際には建物だけでなく、門扉や塀、玄関ポーチなどの外構部分の状態や、立地や治安などの周辺環境も忘れずにチェックしておくようにしましょう。
参考資料
亀田 融