国土交通省が2023年5月31日に公表した「建築着工統計調査報告」によると、新設住宅着工戸数は11.9%減少し、3か月連続の減少となりました。

建築資材の高騰などで、新築住宅より中古住宅を検討しているという方も多いのではないでしょうか。

中古住宅を購入するメリットの一つに「実際に物件を見学(内見)してから購入の可否を判断できる」ことが挙げられます。

しかし「内見時にはどのような点をチェックすれば良いのかがわからない」「内見で確認すべき項目に見落としがないようにしたい」などと思われる方が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、中古住宅の内見時に必ず確認すべきポイントや、内見時に持参すべきものなどを紹介します。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

中古住宅では内見が不可欠

国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」という資料では、中古住宅購入によるメリットとデメリットの調査項目があります。

メリットについては6割以上の方が「価格が安い」と回答している一方で、デメリットについては36%の方が「リフォームやメンテナンス費用がかかる」と答えています。

出所:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」

中古住宅は新築時の品質や性能の違いに加えて、その後のメンテナンス状態や経年劣化の状況によって物件ごとに品質が大きく異なります。

そのため、中古住宅を購入する際にインターネットなどの物件情報を見てどんなに好印象を持ったとしても、実際に物件を見学してみると思っていたものと異なることが少なくありません。

したがって内見は、最終的に中古住宅の購入の可否を判断する上で不可欠といえます。

新築と異なり、購入前に現物を確認できることが中古住宅購入のメリットなので、そのメリットを最大限に活かすことが大切です。

中古住宅の内見時に持参すべきもの

購入後に後悔しないためにも、中古住宅の内見の際には最低限として次のものを持参するようにしましょう。

1. 間取り図(図面)

当日気になった点をメモに残せるように、間取り図(図面)をプリントアウトして持って行くか、不動産業者から現地で受け取ることができるようにあらかじめ依頼しておきましょう。

2. 筆記用具

3色ボールペンなどがあると何かと便利です。

3. スケール(長さ3m以上のもの)

現地確認で気になった点を計測しておくだけでなく、室内の寸法や窓の大きさ等を測ってメモしておくと家具の配置を考えたりカーテンなどを購入したりする際にも役に立ちます。

4. 方位磁石

方位は間取り図にも記載されていますが、日当たりを重視するのであれば実際に現地で確認しておくことをおすすめします。

5. スマートフォン、デジカメ

記憶は時間が経つと曖昧になってしまうので、主要な部分の写真や動画を撮影しておくことで記録に残すことができます。

6. チェックシート

当日のチェック漏れがないように、事前に気になる項目をチェックシートにまとめて持参することをおすすめします。

その他水平器やビー玉などがあると役に立ちます。