1. イオン(8267)の株は年末以降配当性向に懸念があったなか下落傾向に
イオングループの株価は2022年末から1月の半ばにかけて下落傾向でしたが、このタイミングで目立ったニュースがあったわけではありませんでした。
しかし、もともと配当性向が100%を超えていたイオンでは、2022年10月に発表された決算における業績予想(年間純利益予想が250〜300億円)と毎年300億円を超える配当総額を踏まえると、2023年2月期も配当性向100%超となる可能性が高いとの見方が投資家の買いを鈍らせ、頭打ちとなっていたと思われます。
さらにPER(株価収益率)の高さも懸念材料の一つと考えられます。企業が発表しているデータから算出できる数値でいくと、2月末の株価から算出されるPERは101倍と大手企業としては高水準でした。
そのような中で、年末・年始の薄商いのタイミングの下落をきっかけにイオンの株価は1月にかけて下落傾向になったと思われるでしょう。