2. イオンの好決算が下げ止まりと回復の原動力に
まず、底入れに繋がったのは2023年2月期第3四半期の好決算と考えられるでしょう。
原料高という逆風要因がある中で、営業収益での最高益だけでなく、営業利益や経常利益の増益を達成したことが好感されました。
これは、仕入れコストの値上がりを適切に商品価格に転嫁できていることを意味するため、投資家に安心感をもたらしたと思われます。
さらに4月12日の通期決算でも堅調な業績を発表。過去最高の9兆円台の営業収益を達成するとともに営業利益・経常利益・純利益全てで増益を達成しました。
特に前年赤字に転落していた主力のGMS事業では黒字転換に加えて、コロナ前の実績を上回る好業績を上げました。この好決算をきっかけに、イオンの株価は再び上向き始めています。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。