2. イオンの好決算が下げ止まりと回復の原動力に
まず、底入れに繋がったのは2023年2月期第3四半期の好決算と考えられるでしょう。
原料高という逆風要因がある中で、営業収益での最高益だけでなく、営業利益や経常利益の増益を達成したことが好感されました。
これは、仕入れコストの値上がりを適切に商品価格に転嫁できていることを意味するため、投資家に安心感をもたらしたと思われます。
さらに4月12日の通期決算でも堅調な業績を発表。過去最高の9兆円台の営業収益を達成するとともに営業利益・経常利益・純利益全てで増益を達成しました。
特に前年赤字に転落していた主力のGMS事業では黒字転換に加えて、コロナ前の実績を上回る好業績を上げました。この好決算をきっかけに、イオンの株価は再び上向き始めています。