60歳代の約7割が「老後の生活」を心配している

金融広報中央委員会の同調査では、単身世帯・二人以上の世帯ともに、約7割の60歳代の人が老後生活に不安を抱えていると回答しています。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」・「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」の調査データをもとに筆者作成

「心配である」と回答した理由として、単身世帯・二人以上の世帯ともに、下記の内容が上位に挙げられました。

  • 十分な金融資産がないから
  • 年金や保険が十分ではないから
  • 現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて貯蓄などの準備をしていないから


一方で「心配していない」と回答した理由として、単身世帯・二人以上の世帯ともに、下記の内容が上位に挙げられました。

  • 年金や保険があるから
  • 十分な金融資産があるから

 

上記の結果からも分かるとおり、老後生活を迎えるにあたり、「老後資金の準備ができているか」が、心境を左右する大きな要因になっているとうかがえます。

「人生100年時代」という言葉が存在するほど、現代では医療の進歩により長寿化が進むようになりました。

その一方で、老後の生活が長くなるゆえに、老後資金が不足する事態を心配する声も多いようです。

「60歳代になり、そろそろ老後資金について考えたい」と思っている方は、まずは自身の貯蓄額やもらえる年金額を把握し、どのくらいの不足金額が毎月発生するのかをシミュレーションしておくと良いでしょう。