近年増えている「おひとりさま」の中でも、できれば早くから老後準備をはじめたいのが女性です。

老後生活を支えてくれるのは主に「年金と貯蓄」ですが、女性の場合、男性に比べて平均的な年金額が低いという特徴があります。

ひとりの生活を過ごす楽しさがある一方で、老後もひとり生活を楽しむためにも、早くから「お金」の準備をはじめたいところでしょう。

今回は女性が早くから老後準備をするべき理由と対策をご紹介します。

【ひとりの老後】女性が早くから老後準備を始めるべき理由3選

おひとりさま女性が早くから老後準備を始めるべき理由は主に3点あります。

1.厚生年金の平均受給額が男性より約6万円低い

日本の年金は基本的に1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金の2階建てです。

会社員や公務員は厚生年金に加入し、パートでも企業規模によっては一定条件を満たせば厚生年金に加入することができます。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、現代の厚生年金受給者の平均月額は全体で14万3965円ですが、男性で16万3380円、女性で10万4686円であり、男女で約6万円の差があります。

これには男女による賃金差、また女性の方が子育てや介護などで離職するケースが多いことが影響しているでしょう。

厚生年金は加入期間と収入に応じて(上限あり)、将来の受給額が決まります。

女性は男性に比べて年金額が低い傾向にあるからこそ、早めに公的年金以外の備えをすべきでしょう。