2.【65歳以上の老齢年金世代】貯蓄額の「みんなの平均」

次に貯蓄額の平均を総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考にして見ていきましょう。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

2.1 65歳以上の世帯の貯蓄現在高(平均・中央値)

  • 平均:2367万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値:1588万円

65歳以上の世帯の貯蓄は平均と貯蓄に約800万円の差があります。

これは世帯差が大きいためで、100万円未満が8.3%いる一方、4000万円以上は17.7%です。貯蓄にこれだけ差が出ているため、早くからコツコツと備えることが大切でしょう。

65歳以上の無職世帯に絞った貯蓄も確認します。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

2.2【無職世帯】世帯主が65歳以上の貯蓄額

  • 貯蓄現在高:2342万円

2.3【無職世帯】世帯主が65歳以上の貯蓄の内訳

  • 通貨性預貯金:623万円(26.6%)
  • 定期性預貯金:924万円(39.5%)
  • 生命保険など:403万円(17.2%)
  • 有価証券:388万円(16.6%)
  • 金融機関外:4万円(0.2%)

貯蓄の内訳をみると預貯金が多いですが、生命保険や有価証券の保有も見られました。

物価高が続く現代において、資産運用は一つの選択肢となるでしょう。