4. 厚生年金「モデル夫婦の年金額」の注意点2つ

今回は厚生年金のモデル夫婦の年金額をご紹介しましたが、老後の資金計画を立てる際には注意が必要です。

4.1 注意点1.厚生年金は収入でも変わる

会社員が受け取れる厚生年金は、前述のとおり「平均標準報酬額」や「加入期間」によって変動します。

モデル夫婦の場合、平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9 万円)で 40 年間就業した場合を前提として計算されています。

実際には個人差が大きいので注意しましょう。

4.2 注意点2.厚生年金と国民年金の夫婦の組み合わせは減りつつある

厚生労働省の「令和3年版厚生労働白書」の「共働き等世帯数の年次推移」によると、1980年には共働き世帯 は614万世帯、専業主婦世帯が1100万世帯を超えていたものの、2020年では共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯となっています。

このように、今ではモデル夫婦のような働き方の夫婦のほうが少なくなってしまっている状況です。

ご家庭の状況に合わせて考え、詳しくはねんきん定期便やねんきんネットで試算するといいでしょう。