4. 厚生年金と国民年金「共働き夫婦」の年金はピンキリ

公的年金制度の基本をおさらいしたうえで、共働き夫婦の受給額を確認してきました。

夫婦ともに厚生年金に加入している共働き夫婦の場合、日本年金機構が公表する「標準的な夫婦の年金額」を上回る可能性が高いです。

一方、自営業での共働き夫婦においては、年金額が生活費に満たないケースも多くあります。

より老後資金の準備が重要になるでしょう。

ただし、グラフで見たように年金の受給額は個人差が激しいものです。

さらに、現役世代の賃金水準や物価に合わせて年金額は調整されるため、時代によって年金水準が変わると考えておきましょう。

会社員の共働き夫婦であっても、平均額だけで判断せず、ねんきんネットやねんきん定期便などで目安額を一度確認してみることが重要です。

年金の見込額や老後の不足額を知った上で、今後のマネープランをじっくり考える時間を作ってみることをおすすめします。

参考資料

太田 彩子