新NISAのポイント8つ。現行NISAとの違いは?

出所:金融庁「新しいNISA」

新NISAのポイントを詳しく確認しながら、現行NISAとの違いを比較していきます。

ポイント1.成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能に

現行NISAでは「一般NISA」と「つみたてNISA」どちらかを選んで投資しなければなりませんでした。

新NISAでは「成長投資枠(現行の一般NISA)」と「つみたて投資枠(現行のつみたてNISA)」に変わり、併用が可能となります。

ポイント2.年間投資上限額が増額

新NISAでは、年間投資上限額が「成長投資枠」で240万円、「つみたて投資枠」で120万円に上がります。

たとえば現行のつみたてNISAは年40万円(月約3.3万円)投資ができましたが、つみたて投資枠になると年120万円(月約10万円)投資が可能になります。

ポイント3.非課税保有期間が無期限に

現行のNISAは非課税期間が「一般NISA」で5年、「つみたてNISA」で20年と決まっていましたが、新NISAでは無期限となります。

期限を気にせず運用できるようになり、早くから老後に備えた運用もよりしやすくなるでしょう。

ポイント4.生涯投資上限額が新設

新NISAでは非課税保有限度額が新設され、総枠が1800万円(うち成長投資枠1200万円)となります。

ポイント5.生涯投資上限額は片方のみでも利用できる

生涯投資上限額は1800万円ですが、つみたて投資枠だけ、成長投資枠だけの利用も可能です。その場合、以下が上限となります。

  • つみたて投資枠だけ:1800万円
  • 成長投資枠だけ:1200万円

ポイント6.非課税枠の再利用が可能に

生涯投資上限額は買付け残高(簿価残高)で管理されます。また、枠の再利用が可能となります。

たとえば上限である1800万円を投資しても、買付残高で100万円売却すれば、100万円の非課税枠が復活します。

ポイント7.口座開設可能期間が恒久化

現行NISAでは口座開設可能期間が決まっていましたが、新NISA制度は恒久化されることになるので期限はありません。

ポイント8.現行NISAは外枠で非課税期間内まで運用

現行NISAの取り扱いが気になっている方もいると思いますが、現行NISAは新NISAの「外枠」となります。

新NISAがはじまった後も、非課税期間内まで外枠で運用が可能です。