50歳代からの積立投資をシミュレーション

では、現在50歳代の人が、毎月10万円を年率3%で15年間積立投資した場合、どのくらいお金が増えるのか、金融庁のホームページで資産運用シミュレーションをしてみましょう。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

月10万円を積立投資すると、1年間で120万円を投資し、15年間で投資元本は1800万円となります。

年3%で運用できたとすると、利益は469万7000円となり、15年後には合計で2269万7000円となりました。

50歳から始めたとしても、15年後は65歳です。運用したお金は、老後の資金に活用することが可能ですね。50歳代から資産運用をスタートしても間に合うでしょう。

ただ投資にはリスクがあり、また何%で運用できたかは後にならなければわかりません。リスクを確認したり、投資対象を慎重に選ぶことは大切でしょう。

NISAの非課税効果はいくら?

さらにNISAの非課税効果をチェックしていきましょう。

毎月10万円を年率3%で15年間積立投資した場合、利益は469万7000円でした。課税口座で資産運用を行った場合には、この利益に対して、約20%の税金がかかり、税金は93万9400円(469万7000円×0.2)となります。

しかし、つみたてNISAを活用した場合、利益にかかる税金は非課税となり、この93万9400円の税金は支払う必要はありません。

さらに投資上限額1800万円に達しても、引き続き非課税でNISA口座で運用を続けることが可能です。運用で儲かった利益は再投資されるので、利益が出る場合には引き続き利益を増やすことができ、その利益にかかる税金は非課税となります。

NISA制度は課税口座に比べて、大変お得に投資ができることが理解できるでしょう。