新たな生活がはじまるこの時期、資産運用を検討される方もいるのではないでしょうか。

資産運用には興味はあるけれど、本当に儲かるのか不安を感じてなかなか挑戦できないという方も多いでしょう。

資産運用はリスクがありますが、早くはじめればそれだけ利益が増える可能性がある運用もあります。30歳代など若い世代の方は、早くはじめればはじめるだけ、効率的に運用を行うことも可能でしょう。

今回は、30歳代の方が実際に積立投資を行うと、どのくらい利益を出すことができるのか、シミュレーションしてみましょう。

資産運用シミュレーション「平均利回り」はどれくらいで試算するか

まずは、資産運用のシミュレーションについて解説します。

資産運用のシミュレーションは、一定の条件のもと資産運用を行った場合、どのくらいお金が増えるのか計算してみることを指します。

資産運用のシミュレーションはあくまで仮定の話ですが、世界のさまざまな経済指標と同じような値動きをする「インデックス投資信託」などの場合、長期間の積立投資の平均利回りとして、3%を一つの目安で試算するといいでしょう。

たとえば金融庁「高校向け 金融経済教育指導教材」の「応用編 4 「貯める・増やす」 ~ 資産形成」によると、長期・積立・分散投資の効果(実績)として、20年間、国内の株・債券に半分ずつ投資した場合の年平均2.27%、国内・先進国・新興国の株・債券に1/6ずつ投資した場合の年平均3.41%としています。

出所:金融庁「高校向け 金融経済教育指導教材の公表について」

上記を見ると、年数によっては元本割れしていますが、20年後は利益となっています。

上記は実績であり今後どうなるかはわかりませんし、もちろん投資対象によっても利回りは変わりますが、3%は一つの目安になるでしょう。

一方で、運用ですので元本割れするリスクもあります。

出所:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

金融庁のサイトによれば、資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向にあるとしています。

ただし途中売却や、積立投資をやめるとこのような効果が弱くなるため、長期間運用することを考えてはじめるといいでしょう。