株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は商船三井(9104)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

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1. 商船三井の配当金のリターンはいくらか

商船三井の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年3月期の期末配当と2023年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。

出所:株式会社商船三井「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年3月29日
  • 株式の取得価格:3446円(取得日の終値)
  • 2022年3月期・期末配当:900円
  • 2023年3月期・中間配当:300円
  • 100株ベースの配当金のリターン:12万円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。