60歳代の貯蓄事情。「2000万円」は無理があるか
老後の生活を支えてくれるのは「年金と貯蓄」です。では現代の60歳代はどれくらい貯蓄を保有しているでしょうか。
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上上世帯調査](令和4年)」をもとに、60歳代・二人以上世帯の貯蓄を確認しましょう。
60歳代・二人以上世帯の貯蓄平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
60歳代の貯蓄は平均が2000万円近くにはなりましたが届きませんでした。より実態に近い中央値をみると700万円と、大きく下がりました。
分布を見ると、貯蓄2000万円以上は29.1%でした。一時期話題となった「老後2000万円」には約7割が達していません。
貯蓄は年金で不足する部分や、趣味や旅行、リフォーム、また病気や介護の時も支えてくれます。しかし安心できるほど貯蓄は保有できていない世帯も少なくないでしょう。