学生生活を終え、4月から始まる「新社会人」としての生活に不安を抱えている人もいるかもしれません。一方で、「初任給」を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
会社員として受け取る給与は、税金や社会保険料が差し引かれた後の金額になります。
特に、社会保険料の中でも年金保険料は高額です。では、会社員が毎月給与から天引きされている年金保険料は、老後に「年金」としてどの程度返ってくるでしょうか。
本記事では、60~70歳代がひと月に受け取る厚生年金と国民年金の受給額を解説します。
支払った年金保険料に対して総額でいくらの年金が受け取れるかも紹介するので、参考にしてみてください。
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1. 60~70歳代の「厚生年金と国民年金」はひと月いくらか
現代の60~70歳代が受給する厚生年金と国民年金の受給額は以下のとおりです。
1.1 60~70歳代の厚生年金受給者(会社員)の平均年金月額
- 60歳:8万7233円
- 61歳:9万4433円
- 62歳:6万1133円
- 63歳:7万8660円
- 64歳:7万9829円
- 65歳:14万5372円
- 66歳:14万6610円
- 67歳:14万4389円
- 68歳:14万2041円
- 69歳:14万628円
- 70歳:14万1026円
- 71歳:14万3259円
- 72歳:14万6259円
- 73歳:14万5733円
- 74歳:14万5304円
- 75歳:14万5127円
- 76歳:14万7225円
- 77歳:14万7881円
- 78歳:14万9623円
- 79歳:15万1874円
※64歳以下は、特別支給の報酬比例部分のみを受給する人の平均年金月額を記載
※国民年金部分を含む
1.2 60~70歳代の国民年金の平均年金月額
- 60歳:3万8945円
- 61歳:4万150円
- 62歳:4万1904円
- 63歳:4万3316円
- 64歳:4万3842円
- 65歳:5万8078円
- 66歳:5万8016円
- 67歳:5万7810円
- 68歳:5万7629円
- 69歳:5万7308円
- 70歳:5万7405円
- 71歳:5万7276円
- 72歳:5万7131円
- 73歳:5万7040円
- 74歳:5万6846円
- 75歳:5万6643円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万6169円
- 78歳:5万5844円
- 79歳:5万5609円
※64歳以下は、繰上げ支給を選択した人の平均年金月額を記載
64歳以下の厚生年金受給額は、厚生年金の受け取り開始年齢が60歳から65歳に制度変更した際の緩和措置として、年金の一部(特別支給の報酬比例部分)を受け取る人の平均年金受給額を記載しています。
また、64歳以下の国民年金受給額は「繰り上げ受給」を選択した人の平均受給額です。
そのため、一般的な受給額を確認したい人は65歳以上のデータを参考にしてください。
国民年金の平均受給額が6万円にも届かない一方で、厚生年金受給者の平均年金受給額は約14万5000円と高くなっています。
厚生年金の年金額が国民年金よりも高額になる要因は、厚生年金は国民年金に上乗せして年金額を納めることや、収入によっては厚生年金保険料が国民年金保険料より高くなる場合もあることが影響しているでしょう。