日本と世界の金融資産の内訳を比較
2022年8月31日に公表された日本銀行「資金循環の日米欧比較」によると、家計の金融資産の構成は以下のとおりです。
日本人は欧米と比べて、現預金(54.3%)中心で貯蓄をしていることが分かります。株式等や投資信託などリスク性金融資産の割合が低いことが特徴です。
日米で比較すると、現預金と株式等や投資信託の割合がほとんど逆転しています。
金融資産の構成の違いは、貯蓄額の推移にどのような影響を与えるのでしょうか。
2019年4月12日に公表された金融庁「人生100年時代における資産形成」によると、日本はアメリカやイギリスと比較して、運用リターンによる金融資産額の伸びが小さくなっています。
家計の金融資産に株式等や投資信託の占める割合が高いアメリカは1998年から20年間で金融資産が2.7倍に増加していますが、日本は1.4倍にとどまっています。
一方で、運用にはリスクもつきものですから、リスクを把握して家庭にあった貯蓄が大切でしょう。