老齢年金(厚生年金と国民年金)受給額は人それぞれ異なるため、「みんなはひと月いくらもらってるのだろう」と気になる方もいるでしょう。
また、老後資金の準備を始める方にとっても、現在年金を受給している方がひと月平均いくらもらっているのかを知ることは大切なことです。
そこでこの記事では、国民年金と厚生年金のひと月の平均受給額について詳しく解説していきます。
【注目記事】【年金】みんな「厚生年金と国民年金」は本当は月いくらもらっているのか
1. 【老齢年金】厚生年金の受給者はひと月いくらもらっている?
厚生年金を受給する人は、現役時代に会社員や公務員などだった方で、厚生年金保険に加入していた方です。
厚生年金を受給している方は、ひと月平均いくらもらっているのでしょうか。厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に確認していきましょう。
1.1 厚生年金はひと月平均14万6000円
厚生年金受給者のひと月の平均受給額は14万5665円(国民年金を含む)です。
厚生年金は、現役時代の年収や厚生年金の加入期間などによって受給額が異なり、年収が高額なほど(上限あり)、また加入期間が長いほど受給額も高額になります。
参考までに、厚生年金受給額の5年間の推移を以下にご紹介します。
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出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成
年度により若干の差がありますが、各年度とも14万6000円〜7000円前後で推移していることがわかります。
2. 【老齢年金】国民年金受給者はひと月いくらもらっている?
国民年金を受給する人は、自営業やフリーランス、専業主婦だった方などです。
では、国民年金受給者はひと月平均いくらもらっているのでしょうか。厚生年金と同様に「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に確認していきましょう。
2.1 国民年金はひと月平均5万6000円
国民年金受給者のひと月の平均受給額は、5万6479円です。
国民年金は現役時代の年収により金額に差が生じるわけではなく、保険料の納付月数により支給額が決定します。
40年間(480月)保険料を納めた方は満額支給され、ひと月の受給額は令和4年度は6万4816円、令和5年度は6万6250円です。
国民年金受給額の平均額の推移も確認してみましょう。
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出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成
国民年金は、各年度とも5万6000円前後受給していることがわかります。
3. 厚生年金の受給額は年齢や性別でも差がある
厚生年金のひと月の平均受給額は、約14万6000円と解説しましたが、実は年齢や性別によって受給額に差があります。
年金は原則として65歳から受給開始ですが、繰上げ受給の手続きをとれば60歳から受給することが可能です。
では、受給年齢や性別によってどのくらい平均額が異なるのか、下表をご覧ください。
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出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成
年齢ごとの受給額を見ると、男性・女性ともに65歳以上の方の受給額が多くなっています。一般的に年金の受給開始年齢は65歳からで、65歳未満は特別支給の老齢厚生年金等になっています。
男女での違いを見ると、60歳・61歳はそれほど大きな差はありませんが、62歳以降になると男性の方が2倍近くの厚生年金を受給しています。
65歳以上の受給額では、男性の方が女性よりもひと月に約6万円多く受給していることがわかります。
このように、厚生年金では年齢または性別によって受給額に差が生じているため、ひと月の平均受給額は目安のひとつとして捉えると良いでしょう。
4. ねんきん定期便などで受給予定額を確認し老後生活の検討を
現在年金を受給している方もこれから受給する方も、「みんなは年金をひと月平均いくらもらっているのか」がやはり気になるところではないでしょうか。
厚生年金はひと月平均約14万6000円、国民年金は約5万6000円という結果が出ていますが、個人により状況は異なるため、あくまでもひとつの目安として捉えましょう。
大切なのは、「自分がいくらもらえるのか」でしょう。
ねんきん定期便などで受給予定額を確認して、「老後生活に十分かどうか」を検討し、早めに老後資金の準備をすることをおすすめします。
参考資料
木内 菜穂子
