3. 退職金の有無によって変わるセカンドライフプラン

退職金の有無は、主に住宅ローンの返済計画に影響を及ぼします。

考えられる具体的なケースは以下のとおりです。

3.1 退職金ありの場合

勤続年数による退職金の目安がわかる場合、住宅ローンの完済時期の目処がたつため、生活設計が立てやすくなります。

一般的には、定年退職金を住宅ローンの繰り上げ返済金に充てて、負債のないセカンドライフに入るケースが多く見られます。

公務員の場合、退職金制度が整えられているため、定年まで働くことを前提としてきれいなライフプランを描ける点が強みです。

一方、定年退職金をあてにしたライフプランを設計すると、定年まで公務員として働くことが前提となるため、途中で退職する選択肢を選びにくくなります。

安定を得るかわりに、冒険を捨てる覚悟が必要となってくるかもしれません。

3.2 退職金がない場合

定年退職金で住宅ローンを完済する選択肢がないため、働いている間に住宅ローンが完済できる金額で家を買うライフプランを設計したいところです。

働く年数にもよりますが、退職金がある場合に比べるとローンの回数を少なく抑えることになるため、月々の負担金額は上がります。

家選びは、比較的安い家を探すか、中古住宅を選ぶという選択肢もあります。

また家を買うことを目標とせずに、賃貸を選ぶという選択肢も有効です。

退職金をライフプランに組み入れないため、人生における拘束感を感じずに済む点は、見方を変えると大きなメリットとなるかもしれません。