1. 公務員がもらう退職金の平均金額は2000万円を超える

公務員は地方公務員と国家公務員に分かれますが、公表されている資料によると、双方とも定年退職金の平均額は2000万円超となっています。

待遇の安定は、就職先として公務員が根強い人気を誇っている理由の一つです。

それぞれの詳細を調べました。

1.1 国家公務員が手にする退職金の平均金額

令和3年度の国家公務員の退職金の平均金額は、1060万7000円です。

出所:内閣官房「退職手当の支給状況」

ただし、平均額の中には自己都合による退職や応募認定退職という名の早期退職制度によるものも含まれます。

定年退職に限定すると、平均は2106万4000円です。

なお、応募認定の退職金平均額は2540万7000円、自己都合による退職の場合の退職金は274万2000円となっています。

1.2 地方公務員が手にする退職金の平均額

地方公務員の場合、都道府県や市町村等によって退職金の水準が異なります。

総務省「令和3年地方公務員給与の実態」によると、例えば都道府県職員のうち一般職員の定年退職金の平均額は、2178万4000円です。

また、政令都市の定年退職金平均額は、2041万4000円です。

※いずれも勤続年数25年以上の場合