正規・非正規別の平均年収は?なぜ女性の平均年収は低いのか

男女で年収に差が出る原因の一つとして、雇用形態が挙げられます。

国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」より、正社員と正社員以外の平均年収を確認しましょう。

正社員(正職員)※の平均年収

全体:3588万人・508万円

  • 男性:2368万人・570万円
  • 女性:1220万人・389万円

正社員(正職員)以外※の平均年収

全体:1271万人・198万円

  • 男性:429万人・267万円
  • 女性:843万人・162万円

※ 令和2年分以前については「正社員(正職員)」は「正規」、「正社員(正職員)以外」は「非正規」であったことから、伸び率(%)等については参考とする。

まず人数をみると、男性は正社員が多く、女性も正社員は約1200万人ですが正社員以外も約800万人と多いことがわかります。

内閣府男女共同参画局によれば、2021年は共働き世帯(妻がパート)は691万世帯、共働き世帯(妻がフルタイム)は486万世帯、専業主婦世帯は458万世帯となっています(妻が64歳以下の世帯)。

現代は共働きが主流ですが、パートタイムで働く世帯が多くなっているため、この部分も平均年収に影響していると考えられるでしょう。

一方で、正社員の平均年収を比べても、約180万円の差があります。賃金に差があることも、女性の平均年収が低い理由の一つと言えるでしょう。