1.【ENEOSホールディングスの株価】減益見通しが重石か

そもそもENEOSホールディングスは2022年の4月末から6月にかけて株価が急騰しています。

2022年5月13日に発表された2021年度の決算が堅調だったことに加えて、1000億円の自社株買いが株価の上昇につながったと考えられます。

しかし、ENEOSホールディングスの自社株買いは2021年度の好決算などを根拠としたものだったため、上昇が一巡すると、投資家の目は今後の業績見通しに目が向いていったと思われます。

2021年度の通期決算の中で、ENEOSホールディングスは、在庫評価の影響を除いた場合の2022年度の業績が、2021年度対比で減益となるとの予想を示しました。

輸出・販売の収支タイムラグの影響とともに、英国事業における利益の剥落などが主因とされています。

2022年度の本業に対する見通しが慎重であったことがENEOSホールディングスの株価の上値を抑え、やがて反落に転じるきっかけになったと考えられます。