3.【ENEOSホールディングスの株価】本業の在庫評価除く収支の赤字化が一段安の要因に

2022年の11月に発表された第二四半期では、ENEOSホールディングスが示していた慎重な業績見通しが現実のものとなります。

同社の本業であるエネルギー事業がふるわず、7〜9月の3カ月間で▲883億円の赤字、二四半期累積でも同事業は▲490億円の赤字となりました。

企業全体では黒字は維持したものの、営業利益(在庫影響除き)は前年度の同期比▲520億円の大幅減益に。燃料コストの上昇やナフサなど一部資源の市況悪化などの影響を受けたものと、同社は発表しています。

さらに投資家の懸念材料となったのが、前年度に発生したという製油所トラブルの影響でしょう。

トラブルの削減には取り組んでいるものの、改善に時間を要する部分があると発表しており、当面のENEOSの業績悪化要因となると懸念されます。

このように本業の期中ベースでの赤字化や、トラブルに伴う業績悪化が懸念材料となり、ENEOSホールディングスの株価は一段安になったと考えられます。