3. ひと月あたりいくらで暮らす?理想と現実のギャップ
同資料では、「老後のひと月当たり最低予想生活費」や「年金に対する考え方」についても調査しています。
50歳代の回答では、「ひと月あたりの最低予想生活費」は34万円。年金では日常生活費程度もまかなうのが難しいと感じている世帯が44%みられました。
ちなみに厚生労働省が1月20日に公表した「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」を参考にすると、現在の年金水準は夫婦あわせて20万円程度です。
34万円の生活費が必要となれば、月10万円以上の赤字が出る可能性もありますね。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの施策も重なり、「自助努力による資産形成」の意識が幅広い世代に普及した感があります。
とはいえ定年退職を控える50歳代にとって、努力ができる期間はそれほど長くはありません。
老後目前になって焦ることのないよう着実にお金を貯めていきたい方は、この春から新たな貯蓄計画を練ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和元年)各種分類データ」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)各種分類データ」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和3年)各種分類データ」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和4年)各種分類データ」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
尾崎 絵実