1. 厚生年金「月30万円以上」の割合は何パーセントか

2022年12月に公表された厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金「月30万円以上」の割合は以下のとおりです。

出所:厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造です。厚生年年金の月30万円には国民年金の受給額が含まれます。

年金を月に30万円以上受給している人は受給権者1618万0445人のうち1万4816人、割合は0.0915%と0.1%を切っています。

男女別では男性0.1334%、女性0.0067%と男女比は約19倍で、男女の格差が大きいことが分かります。

国民年金は保険料の納付期間で受給額が決まりますが、厚生年金は納付期間に加えて、現役時代の収入に左右されます。

高い年収を維持している人でないと月30万円の年金を受給することは難しいでしょう。