4. 年金を増やすにはどうしたらいいか?
厚生年金の受給額を増やす方法として、「夫婦の働き方を工夫すること」が挙げられるでしょう。厚生年金は総収入が180万円増えるごとに年1万円増加する仕組みです。60歳以降もパート勤務を続けるなど工夫することで年金額のアップを目指すことができます。
または、年金受給開始を遅らせる「繰下げ受給」で年金額を増やすことも可能です。1カ月繰下げるごとに0.7%増えます。5年繰り下げた70歳開始の場合42%増で、最大10年(120カ月)繰下げた場合、年金額は84%増となります。
繰下げ受給を検討する場合、年金受給開始までの家計のやりくりが厳しくなるケースもあり得ます。
まずは、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の受給見込み額を確認することから始めてみましょう。
老後資金がいくら必要になりそうか目標金額を決める目安となるでしょう。
5. 年金だけに頼らない自助努力を
将来の年金額が少ないと感じた方は、公的年金だけに頼るのではなく、現役世代から自ら資産形成に取り組むことをオススメします。
個人型確定拠出年金(iDeCo)や民間企業の個人年金保険など、自分に合った方法を探してみましょう。
また、今すぐにでも取り組むことができる生活費の見直しも検討してみましょう。
将来について考える際には、現状に目を向け、見直しの余地がないかも確認すると良いでしょう。少しずつ出来ることから始め、具体的な行動にうつしていきましょう。
参考資料
仲宗根 梨世