厚生年金「平均月額・約14万円」をクリアする人「現役時代の年収」はいくら？

3. 日本の平均年収はいくらか

さて、国税庁が公表する「令和2年分　民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は433万円です。
日本では、勤務年数や年齢が上がるとともに収入も上昇傾向があります。
年代別の平均年収も確認をしていきましょう。

国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」

まず、女性の平均年収を年齢層ごとにみていきます。

女性の平均給与は、年齢による較差はあまり顕著ではないことが読み取れます。
配偶者の扶養の範囲内で働くという方も多いことやライフイベント（結婚や育児など）や親の介護などの理由で離職する人も一定数います。

そのため、男性よりも「厚生年金の加入期間が短い」「年収が低い」人が多い傾向があります。これが将来的の年金額に影響を及ぼします。

将来、夫婦でいくら年金を受け取れるのか、配偶者が亡くなった場合はどうなるのか、事前に確認しておきましょう。

男性の平均年収についても見ていきましょう。

男性は年齢とともに連動して年収が上がる傾向にあります。
各年齢層の平均年収を、20歳から60歳まで稼いだ場合、平均は約520万円となります。

この520万円を月換算すると約43万3000円。
さきほどの計算でいうと、「年金約14万円」をもらえるゾーンには入っていますね。

とはいえ、現行の年金制度が維持されない可能性もあるため、あくまでも参考数値と頭に入れておきましょう。