子どもが小学生高学年になると気になるのが「中1ギャップ」です。

同じ義務教育でも、小学生と中学生とでは学校生活がガラリと変わることを意味する言葉です。

小学校生活ではあまり気にすることのない「先輩後輩」といった上下関係が突然現れ、言葉使いや態度に気を使わないといけないなど、小学校とは異なるルールが出てきます。

その他にも、小学校の頃とは違う点が多々あります。中1ギャップを乗り越えるため、小学生の間にできる対策をご紹介していきます。

「中1ギャップ」上下関係の存在を理解させる

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小学校と中学校で最も違うことが「先輩後輩の関係」の有無です。小学生にとって、上の学年の児童に対して敬語を使うことは一般的ではありません。

小学校では4年生以降、クラブ活動や委員会活動を通じて上の学年の児童と一緒に活動する機会が増えますが、敬語で話さないといけない雰囲気はなくいわゆる「タメ口」が基本です。

しかし、中学に入学すると突然「上下関係がはっきりしている世界」がスタートします。

中学生になった途端に敬語を使い、上下関係のある中で学校生活を過ごすことになります。

その違いに最初は戸惑い、ストレスを感じる子もいます。

小学4、5年生頃から「中学生になると先輩には敬語で話す」という現実を教えておくのがいいでしょう。

筆者も子ども達には「進学に向けて敬語を使えるようにしておかないと」と折に触れて話をしていました。

それと同時に、中学生以降の人生では先輩後輩や上下関係が当たり前になることも伝えておきましょう。

小学生までの上下関係なしがむしろ珍しいと教えておくことで、「世の中はそういうものなのだ」と受け止めやすくなります。