2.【日経平均株価】日銀政策決定会合でのイールドカーブ・コントロール修正見送りも上昇要因か

2023年1月17日~18日にわたって日銀政策決定会合が開催されましたが、大きな政策変更はなく、イールドカーブ・コントロールの上限・下限幅も維持されました。

2022年12月にはそれまで継続されてきたイールドカーブ・コントロールの上限・下限の許容幅が+0.25%拡大され、±0.5%となったことで金利上昇が進行しました。

金利上昇は企業の借り入れコストや個人の住宅ローンなどの上昇を通じて経済を収縮させる効果を持つため、景気にはネガティブです。

12月の政策変更後、日本の長期金利は基本的に上限である0.4%~0.5%付近で推移しています。

そのため、市場では0.5%からさらに上限・下限幅を拡大させる可能性も懸念されていたと考えられます。

日本の10年国債金利の推移(2022年11月30日~2023年2月24日)

出所:各種資料をもとに筆者作成

このような状況の中で結果的に政策変更がなかったため、市場の安心感を醸成し株価は一段高となったとみられます。