2023年に入り、日経平均株価は株価が回復傾向です。特に1月は月間で+4.7%の上昇となりました(終値ベース。以降も特記ない限り全て終値ベース)。
グローバルなインフレの緩和や、1月の政策決定会合における日銀の金融政策の維持、そして個別銘柄の好業績・業績見通しの上方修正などが株高をけん引したと考えられます。
2023年に入ってからの日経平均株価の動きを見ていきましょう。
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1.【日経平均株価】グローバルなインフレ懸念の後退
日経平均株価が上昇した要因として、グローバルなインフレ懸念の後退と、それにともなう米株の回復が影響していると考えられます。
2022年は米国をはじめとしたグローバルなインフレ懸念が、相場の下落要因の一つとなってました。
そのインフレは下図の前年同月比ベースでみると、2022年6月の9.1%を最高値とし、足元は低下傾向になっています。
1月12日に発表された2022年12月の米国の消費者物価数では、2021年11月以来、約1年ぶりに7%を下回り、インフレの鈍化がさらに強く意識されました。
インフレの鈍化は企業の製造・販売コスト増を抑制し、家計の圧迫を緩和するなど景気にとってはポジティブなため、グローバルに株高要因となったと思われます。
日本の株価についても、こうしたグローバルなインフレ鈍化傾向を好感し、緩やかに上昇したのでしょう。