1. 厚生年金のきほん
まずは、年金制度について簡単におさらいしておきましょう。
日本の年金制度の被保険者は3つに区分されています。そのうち第2号被保険者にあたる会社員・公務員などが加入するのが厚生年金保険です。
1階部分の国民年金(老齢基礎年金)に2階部分の老齢厚生年金が上乗せされるため、2階建ての手厚い年金制度だと言われています。
なお、厚生年金の保険料は給与天引きとなっていることがほとんどです。天引きの詳細を気にしたことがない人も多いかもしれませんが、厚生年金保険料は所得に応じて計算されます。
そのため「所得が上がれば保険料が高くなる」「所得が下がれば安くなる」のが特徴で、生涯で支払う保険料に個人差がある分将来もらえる年金額も個人差が大きくなります。