4. 自分の年金月額はいくら?「厚生年金や国民年金」受給額の調べ方
ここまでお伝えしてきたのは、現在公的年金を受給されている方の年金額です。年金額は改定されるため、今の現役世代の方が年金を受給する頃には、水準が変わっている可能性が高いでしょう。
だからこそ、まずはご自分の年金額を把握し、老後資金について考えてみることが大切です。
ここでは年金額を確認する2つの方法をご紹介します。
4.1 年金受給額を知る方法1. ねんきんネット
日本年金機構が運営する「ねんきんネット」に登録すれば、パソコンやスマートフォンで年金額などを確認できます。
これまでの納付記録なども確認や、年金シミュレーションもできます。年金の未納期間を調べる、条件設定をして年金額を試算する、といったときに便利です。
4.2 年金受給額を知る方法2. ねんきん定期便
毎年の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」でも、目安の年金額を確認できます。
ねんきん定期便では、50歳未満の方は「これまでの加入実績に応じた年金額」、50歳以上の方は「年額の見込額」が確認できます。
50歳未満の場合は今後納付予定の保険料が反映されていないため、実際よりも少ない金額になる点には注意しましょう。
6. まとめにかえて
年金受給額の最新データをもとに、男性のうち「厚生年金を15万円以上受給する人」の割合を検証してきました。
厚生年金受給者のうち男性の64.2%は望めるようですが、自営業者などを含めると一気に割合が下がります。
現役時代の収入や加入期間に左右されるため、「平均並みはもらえるだろう」と思っていると、老後のマネープランが大きく崩れる危険性もあります。
今回ご紹介した金額はあくまで「今の高齢者の受給額」ですので参考値に過ぎません。
まずはご自身がどのような老後を過ごしたいか、そのためにいくら必要なのかを知る必要があります。
不足することが想定される場合は、「預貯金プラス資産運用」で上手に資産形成を進めていくことを検討してみるとよいかもしれませんね。
参考資料
宮内 勇資