厚生年金・年金月額「15万円のライン」を超える男性は何パーセントか

2. 厚生年金・年金月額「15万円のライン」を超える男性は何パーセントか

では、これを男女別のグラフでも見ていきます。

出所：厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

男性に限定すると受給者数は1082万8213人で平均16万3380円となります。男性の場合、月平均15万円を受給できる人は多いのかもしれません。

1万円刻みで受給者数を見ることで、検証していきましょう。

男性の場合、1万円刻みで見ると「17万円以上～18万円未満」がボリュームゾーンとなっています。

では、「月平均15万円」の男性は何パーセントか計算してみましょう。

男性の厚生年金受給者数は1082万8213人。また、月平均15万円以上の方は695万4102人です。つまり、男性の64.2％が「厚生年金月平均15万円以上」ということがわかります。

ただし、一方で「20万円以上」の受給者の割合は、22.5％にまで下がります。

ライフスタイルや健康状態などにより、老後の暮らしに必要となるお金は人それぞれ。また、世帯全体の収入によっても変わります。

よって、15万円で「じゅうぶん」な人もいれば、完全に赤字が出る世帯もあるでしょう。

ただ、老後は現役時代の収入よりも少ない限られた収入の範囲でやりくりをする必要がある世帯がほとんどである、という点は確かであるといえるでしょう。

日頃から家計のスリム化を心がけるとともに、年金以外の収入源の確保も大切になると言えそうです。