育休中のリスキリングまで課題も多い
育休中のリスキリングが話題となった一方で、待機児童問題や、保育園や学童に入れないという声は挙がり続けています。
実際には、まだ「『普通に』子どもを預けながら仕事をする」環境が整備されていない状況です。
「小1の壁」「小4の壁」といわれるように、仕事と育児の両立に対する問題が起こるのは育休中だけではありません。
学童に入れない、学童の終わる時間が早い、学童は3年生までで4年生以降の放課後の預け先がないなどの理由で、途中で働き方を変える女性もいます。
厚生労働省「2021年国民生活基礎調査の概況」より、末っ子の年齢別に見た母親の仕事状況を確認すると、子どもが6歳以降でもパートタイムで働く女性が最も多くなっています。
小学生になっても宿題の確認や習い事の送迎、PTAなど、親がすることは多いものです。
また、マミートラックといわれるように、育児中の女性が昇進や昇給から遠のいてしまう場合もあります。リスキリングすればキャリアアップできる、とは必ずしも言いきれないことも考えられるでしょう。
育休中にリスキリングを行うまでにすべき環境整備は数多くあるでしょう。