3. 【もうすぐ年金エイジ】年金請求書はいつまでに提出するの?

では、年金請求書はいつまでに提出すればよいのでしょうか。それぞれのケースで「郵送・提出期限」を確認します。

3.1 「特別支給の老齢厚生年金」を受給中の場合

  • 年金請求書が届く時期…65歳になる誕生月の初旬(1日生まれの場合は前月の初旬)
  • 年金請求書の提出期限…誕生月の末日(1日生まれの場合は前月末日)まで

3.2 老齢年金の請求が初回の場合

  •  年金請求書が届く時期…受給開始年齢に到達する3ヵ月前
  • 年金請求書の提出期限…誕生月の末日(1日生まれの場合は前月末日)まで

4. 国民年金・厚生年金ともに、支給開始年齢は65歳とは限らない

ここまでは、「年金請求書」の提出時の注意点などをお話ししていきました。

冒頭でも触れたように、一般的な老齢年金の受給スタートは65歳ですが、60歳からの繰上げ受給、75歳までの繰下げ受給が可能です。

出所:日本年金機構「年金の繰上げ受給」

繰上げ受給は、年金を早くもらい始めるかわりに、繰上げ月数に応じた減額率(ひと月あたり0.4%)が適用されます。65歳までの生活資金に困る場合は選択肢の一つとなり得ますが、一度決まった減額率は生涯続きます。

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

繰下げ受給は、年金受給を遅らせるかわりに、繰下げ月数に応じた増額率(ひと月あたり0.7%)が適用されます。繰下げ上限年齢の75歳で受給をスタートした場合、年金額が84%増えることに。ただし、加給年金が受け取れない、税金や社会保険料などの負担増に繋がる、などのデメリットもあります。

いずれも、資金繰りや健康状態を考慮した上で慎重に検討していく必要があるでしょう。