2月15日は、2023年最初の年金支給日です。
偶数月に2ヶ月分が振り込まれるという性質上、年金生活になると家計のやりくり方法が少し変わるものです。
そんな年金ですが、見込額が「月15万円」とわかった場合、どのような印象を受けるでしょうか。
少なく感じるという方は、「繰下げ受給」を検討することもできます。
繰下げ受給した場合、月額15万円の年金はどれほど増えるのか見ていきましょう。
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1. 年金の繰下げ受給とは
公的年金には国民年金と厚生年金がありますが、どちらも原則65歳からの受給となります。
ただし、受け取りを66歳以降に遅らせることで、受給額をアップさせることができます。
これを年金の繰下げ受給といいます。
増加率は1カ月遅らせるごとに0.7%。1年間遅らせると、8.4%になります。
2022年4月以降は75歳(10年間)まで拡大されたので、最大で84%も増やすことができるようになりました。
ただし、昭和27年4月1日以前生まれの方(または平成29年3月31日以前に老齢基礎(厚生)年金を受け取る権利が発生している方)は、繰下げの上限年齢が70歳(権利が発生してから5年後)までとなるため、増額率は最大で42%です。