2. 厚生年金15万円を繰り下げるといくらになるか
では、厚生年金(老齢基礎年金を含む)が月平均15万円という場合、年金はいくらに増やすことができるのでしょうか。
繰下げ時増額率の早見表は次のとおりです。
これをもとに、1年繰り下げるごとの金額を計算してみます。
- 66歳:16万2600円(プラス1万2600円)
- 67歳:17万5200円(プラス2万5200円)
- 68歳:18万7800円(プラス3万7800円)
- 69歳:20万400円(プラス5万400円)
- 70歳:21万3000円(プラス6万3000円)
- 71歳:22万5600円(プラス7万5600円)
- 72歳:23万8200円(プラス8万8200円)
- 73歳:25万800円(プラス10万800円)
- 74歳:26万3400円(プラス11万3400円)
- 75歳:27万6000円(プラス12万6000円)
1歳繰り下げるごとに、順調に金額が増えていく様子がわかります。
最大75歳まで繰り下げれば、12万6000円プラスの「27万6000円」です。
ここまで年金が増えれば、老後も安泰に思えるのではないでしょうか。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)