児童館の受け入れ態勢

小学校の下校時間に親が働いていて家に不在という家庭の児童は、専門スタッフがいる放課後児童クラブなどで放課後を過ごすことになります。

放課後児童クラブの利用は事前に申請する必要があり、就学後は保育施設の代わりのような存在になります。

厚生労働省の2022年の調査によると、全国2万6683ヶ所設置され、登録児童者数は過去最高の139万2158人を記録しました。

出所:厚生労働省 令和4年(2022年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況

共働き世帯の増加で児童クラブのニーズは高まってきていますが、受け入れ態勢には少なからず不安も残ります。

児童クラブが学校の敷地内にあるのは全体の53%と、半数近くが小学校以外の場所にあり、下校後は歩いて向かうことになります。

そして、親が迎えに行くまで児童クラブで過ごすことになります。

移動時の不安はあるものの、放課後過ごす場所が確保されているのは心強いものがあります。

しかし、国の延長保育拡充支援もあり延長保育を実施する保育施設が増えている一方で、児童館の利用時間は保育施設と差が生じています。

2022年の児童クラブの平日の終了時刻は以下の通りになっています。

児童クラブ(学童保育)の終了時刻

出所:厚生労働省 令和4年(2022年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況

  • 17時まで 0.4%
  • 17時1分から18時 17.2%
  • 18時1分から18時30分 21.7%
  • 18時31分から19時 53.1%
  • 19時1分以降 7.7%

迎えに行く親は終了時刻に間に合うように急がなければなりません。

  • 保育施設と児童クラブの違いを職場に説明する
  • 夫婦で話し合い仕事が早く終わる方が迎えに行くよう臨機応変に対応する
  • どうしても遅くなる日は遅くまで預けられる民間の児童クラブの利用を検討する

職場や夫婦で話し合いをし、迎えの時間に臨機応変に対応できるようにしてください。