70歳代前半は約3人に1人の割合で就業

70歳代の貯蓄ゼロ世帯のように公的年金だけでは生活費が不足する場合、働いて収入を得る方法があります。

70歳代ではどのくらいの人が働いているのか、その割合が気になる方もいるでしょう。

2023年1月31日に公表された、総務省統計局の「労働力調査」によると、70歳以降も就業している方の割合は年々増加しており、2022年では70~74歳までの方の33.5%、75歳以上の方の11.0%が就業しています。

70歳代後半になると就業率が減少していますが、前半は約3人に1人が就業していることになります。

70歳代の就業率は男女でも異なるため、下表にそれぞれの就業率をまとめました。

出所:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」 をもとに筆者作成

70歳代前半・後半ともに、男性の方が就業率が高くなっています。

特に70歳前半の男性では就業率が41.8%となっており、今や70歳代前半で働くのも珍しくないと言えそうです。

女性でも70歳前半ではおよそ4人に1人が働いているとわかります。

また、2012年からの推移を見ると、70歳代で働く方は増加しているのがわかります。