母子家庭の正規雇用率は就業者の半数を割り込む
母子家庭と父子家庭は、ともに親の就業率が85%以上を超えていますが、雇用体系には違いが見られます。
母子家庭での正規雇用は48.8%、パート・アルバイトが38.8%です。
しかし、父子家庭では正規雇用が69.9%、パート・アルバイトは4.9%と7割近くが正規雇用という結果になりました。
正規雇用の場合、有給休暇やボーナス支給などがあります。
しかし、非正規雇用だと仕事を休めば給料は発生しませんし、賞与やボーナスも期待できません。
子どもが具合を悪くして仕事を休んでもお金は発生せず、そして自分が体調を崩せば稼げなくなる。
雇用体系が不安定だと、家庭の経済状況を安定させることは難しいです。
ひとり親世帯の年間年収の平均額に男女間で差が生じているのも、こうした雇用体系が影響しています。
母子家庭での平均世帯年収は373万円、母親自身の年収は272万円である一方で、父子家庭の世帯年収の平均額は606万円、父親自身の年収は518万円です。
世帯年収では233万円、親自身の年収は246万円の差があります。