ひとり親世帯の子どもの進路
ひとり親世帯では子どもの教育費捻出が難しく、結果として進路選択に大きな影響を及ぼしていると言われています。
厚生労働省の「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、ひとり親になる年齢で最も多いのが女性が30歳から39歳、次いで20歳から29歳です。
男性は40歳から49歳、30歳から39歳となっています。
離婚時の末子の平均年齢は母子家庭で4.6歳、父子家庭で7.2歳という結果になりました。
これから教育費が本格的に増える頃に、ひとり親世帯となる家庭が多いことが分かります。
同調査から、ひとり親世帯では中学卒業後や高校卒業後の就職率、進路率が以下の通りとなりました。
母子家庭
- 中学卒業後の就職率 0.6%
- 中学卒業後の進学率 94.5%
- 高校卒業後の就職率 22.2%
- 高校卒業後の大学進学率 41.4%
父子家庭
- 中学卒業後の就職率 2.9%
- 中学卒業後の進学率 96.2%
- 高校卒業後の就職率 36.1%
- 高校卒業後の大学進学率 28.5%
文部科学省が毎年調査している「令和4年度学校基本調査」と比較してみましょう。
- 中学卒業後の就職率 0.1%
- 中学卒業後の進学率 99.1%
- 高校卒業後の就職率 14.7%
- 高校卒業後の大学進学率 56.6%
ひとり親世帯では、総じて中学卒業後や高校卒業後の就職率が高いです。
しかし、母子家庭と父子家庭でも割合は異なり、とくに大学進学率は母子家庭が高いという傾向が出ています。